正式ではない日々〜カメラ編

 

正式でない日記、にお越し下さりありがとうございます。

 

毎度、正式ではない暮らしのなかで、普段思うことがあります。きょう、きのう、のお話ではなく、ずっとあります。

 

カメラ、なんですね。ちゃんと写ればカメラ、という事で、今どきは、端末をカメラにしている生活で、そこからして正式ではない訳ですが。

 

でも、ちゃんと写ります。自分が思ったイメージで撮れる訳ではないので、やはり、今のところ、端末は端末だと割り切って、あまりカメラも持たず、堕落?している日々であります。

 

しかし、以前、端末ではなく、カメラ、というか、カメラの王様というか、使っていた時代があります。値打ちがあった事も影響してか、騙し取られてしまって、手元にはないのですが。

 

そのカメラの王様は、一応、写るは写ります。特に規格では、問題はありませんでした。

 

とはいえ、レンズの前にフタをしないと、レンズから光が入って、それで、フィルムが少し感光してしまう、とか、あります。

 

うっかり、太陽に向けると、布製のシャッター幕が、虫メガネと黒い紙、の法則にしたがって、焼けてしまう場合もあります。

 

知っているから、気をつけて使わないといけないのですが、知らない人は、やってしまいます。

 

そのカメラは、正式中の正式で、カメラの王様なんですが、そんな具合なのです。

 

正式中の正式かもしれないのですが、今どきなら、欠陥商品です。

 

けれども、未だに人気は高く、値段もそうなのですが、正式なのに、今どきなら、欠陥カメラなのです。

 

そのカメラは趣味の世界といえば、そうなのかもしれません。

 

そのカメラのアクセサリーを特集している本があるのですが、面白いことが書いてあります。今どきなら、欠陥アクセサリーなのですが。

 

すこし引用してみます。

 

「…このフードは、レンズの回転を考慮しなかったので、明らかに失敗作であると思う…他に手本となるものがない状態で製品を作り上げるのは、大変なことなのである…」

 

という訳で、欠陥があっても、「他に手本となるものがない状態で製品を作り上げるのは、大変なことなのである」と、弁護されているのです。

 

やっぱり、偉いだけあって、黒は黒でも白くなる、といいますか、偉い、というのは、欠陥があっても偉いのだ、という、なにか、いまどきの世の中のことが、書かれている様にも思われるのであります。

 

しかも、高い。使うのは、気をつかう、という訳で、製品の完成度というのは、もはやどうでもよくなっているのであります。

 

あばたもえくぼ、という言葉がありますが、みんなで惚れれば怖くないのであります。

 

正式中の正式なのに、製品として欠陥があっても、正式というのは、ある種の感慨を感じてしまうのであります。

 

誰が正式と言ったのか、そして、正式中の正式になったのですが、他に手本がなかったので、形にしただけ偉い、と、当時の先駆性が、現在の欠陥より、偉くなってしまうのであります。

 

人間というものは、なかなか難しい、というか、一旦、評価が決まると、時間が止まってしまい、その後も評価はそのままで、ある種の伝説になってしまうのでしょう。

 

残念ながら、そのカメラで撮った写真は、フィルムしか残っておらず、正式ではない写真を一つおとどけしたいと思います。

 

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正式なお店なのですが、機能していないのかも知れず、伝説になれなかった例だと思われます。

 

本日もありがとうございます。

 

またのお越しをお待ちしております。